2023.05.19
ポリエステル布団が体に悪いって本当?天然繊維との違いやメリット・デメリットを解説!
「ポリエステルの布団は体に悪い!」といった声をたまに耳にしますが、ネット上にも具体的な真偽はなかなか載っていませんよね。そこで今回は、これからポリエステル布団を購入しようとご検討されている方に向けて、
- ポリエステル布団が体に悪いのは本当か?
- ポリエステル布団の魅力・メリットは?
上記の観点からポリエステル布団について詳しくご説明いたしますので、ぜひ最後までご覧ください!
新しい布団を買い替えたい・古い布団の捨て方で困っているという方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください!
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目次
ポリエステル布団って何?その特徴と素材について
ポリエステルとは、プラスチックから作られる合成繊維の一種で、加工がしやすく肌触りが良いため、布団や枕などの寝具の素材としても広く利用されています。加工のしやすさと心地よい肌触りが特徴です。そのため、布団や枕など、さまざまな寝具の素材として広く使われています。
ポリエステル布団には、以下のような特徴があります。
- 耐久性: 摩擦や裂けに強く、長く使っても品質を保ちやすいのが特徴です。
- お手入れのしやすさ: 何度洗っても縮みにくく、形崩れしにくいので、家庭での手入れが簡単です。
- 速乾性: 水をはじく性質があるため、洗濯後の乾きが早いです。特に梅雨や冬など、乾燥しにくい季節に重宝されます。
- 防虫性: ポリエステルは石油由来の素材のため、虫が寄り付きにくい傾向があります。
最近では、人工羽毛やシンサレートなどの高機能中綿を使用し、軽さと保温性を両立させた製品が増えています。
また、衛生面への関心の高まりから、抗菌・防臭機能を持つ布団の需要も増加しています。さらに、家庭で簡単に洗える製品が増えており、手軽にお手入れできる点が多くの消費者に支持されています。
環境への配慮も進んでおり、リサイクルポリエステルや生分解性のポリエステルを使用した製品も登場しています。
ポリエステル布団が体に悪いって本当?
ポリエステル製の寝具は、丈夫で安価なことからも非常に人気が高い素材なのですが、一部では「ポリエステルの布団って体に悪いのでは…?」という声も。これは本当なのでしょうか?
結論から言うと、「ポリエステル素材自体が体に悪い」といった報告はほとんどなく、直接的な影響というよりも、その特性が間接的に影響を与える可能性があります。
つまり、
- 吸湿性の低さ
- 帯電性の高さ
などのといった点が、就寝時には「睡眠の質を下げる要因になるのでは?」と考えられていることから「体に悪い」といった直接的なイメージが浸透しているのだと考えられます。
では上記2点の特徴は、具体的にどう睡眠の質と関連してくるのでしょうか?
湿気がこもりやすく、寝心地が悪くなりがち
ぐっすり快適に眠るためには、布団の中の湿度管理も大切なポイントですよね。ポリエステルなどの合成繊維は、他の天然素材と比較して保温性が高く、逆に湿気を外に逃がす吸湿性・除湿性に欠けると言われています。
もちろん冬場であれば、ポカポカ温かい睡眠環境を保つことができますが、ジメジメした夏の日などには、汗が布団の表面に溜まりやすくなってしまうでしょう。その結果、布団の中の湿度が上がり、寝心地の悪さ(睡眠の質の低下)に繋がりかねない、というわけなのです。
こちらの対策としては、吸湿性の高いマットレスパッドやシーツの使用が効果的で、また定期的に乾干しをすることも湿度の低下を促す良いメンテナンスでしょう。
静電気を帯電しやすく、ハウスダストが付着してしまう
ポリエステルは静電気をためやすい特性があり、この静電気によって埃やハウスダストが付着しやすくなってしまう傾向にあります。もちろんこれは天然素材と比較した場合のお話ですので、特別気にかける必要はありませんが、ハウスダストはアレルギー症状を引き起こす物質でもありますので、定期的な洗濯や、就寝時には空気清浄器を使用すると良いでしょう。
最近ではこれらの懸念点も軽減されている
一方で、最近のポリエステル布団は技術が進歩したことにより、これらの欠点を軽減する努力がなされています。例えば、抗菌・防臭機能を持つポリエステル布団が開発され、衛生面での心配が減っています。また、吸湿性を高めた特殊なポリエステル繊維の使用や、天然素材との組み合わせにより、従来のポリエステル布団の弱点を補う製品も増えてきました。
環境への配慮から、リサイクルポリエステルを使用した布団も登場しており、健康面だけでなく環境面での影響も考えられるようになってきています。
天然繊維布団と比較したポリエステル布団のメリットは?
ここまでポリエステル布団のデメリットについてお話ししてきましたが、メリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
ここからはポリエステル布団のメリットについて、詳しく解説していきます!
耐久性が高いため、繰り返し洗濯が可能!
ポリエステル布団は、摩擦や裂けなどの耐久性に優れています。そもそも、繊維が劣化する要因として水分を含んでしまうことが挙げられますが、ポリエステルは吸水性が非常に低く、繊維に伝わるダメージ量が少ないのです。
そのため洗濯機で丸ごと洗うことができますし、おうちで簡単に衛生的に保つことができるというわけですね。
軽量で扱いやすい
ポリエステル布団のもう一つの大きな特徴は、その軽量性です。天然繊維を使用した布団と比べると、ポリエステル布団はずっと軽く、扱いやすいのが特徴です。
この軽さは、日々の布団の上げ下ろしや、季節の変わり目に行う布団干しの際に、とても重宝します。特に高齢の方や、体力に自信がない方にとって、この軽さは非常に重要なメリットとなります。
重い布団を持ち上げたり、干したりする作業は体への負担が大きいものですが、ポリエステル布団ならその負担を大幅に軽減できます。
天然素材と比べて安価で購入しやすい
ポリエステル布団はいわゆる化繊繊維であるため、一般的に天然素材の布団よりも安価に購入することができます。これは天然素材と比べ、大量生産が可能で、かつ品質も安定させやすいためです。
さらに近年では、ショッピングモールなどの商業施設でも安価で高品質なポリエステル布団が入手しやすくなっているのも嬉しいポイントですね。
価格を重視する方や、安くてもある程度質の高い布団が欲しいという方には、ポリエステル布団の購入は理想的な選択肢と言えるでしょう。
防ダニ・抗菌などを兼ね備えた、高い機能性
ポリエステル布団は、一般的な天然素材の布団と比べて、防ダニ効果や抗菌効果、防臭・消臭加工のものなど、さまざまな加工が施されたものが多くあります。
特に親水性向上の機能のついたポリエステル布団であれば、先に述べたような吸湿性の低さや帯電性の高さまでもカバーすることができますので、購入の際にはこういった「機能面」についても、確認してみると良いでしょう。
ポリエステル布団の選び方のポイント4つ
ポリエステル布団を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。
ここまでのポリエステル布団の特徴を踏まえて、以下の項目を参考に、自分に最適な布団を見つけてみましょう。
機能性の確認
まず、機能性の確認が大切です。最近のポリエステル布団には、防ダニ加工、抗菌加工、防臭・消臭加工、親水性加工などの機能が付加されているものがあります。自分のニーズや生活環境に合った機能を持つ製品を選ぶことで、より快適な睡眠環境を整えることができます。
重さと保温性のバランス
次に、重さと保温性のバランスも見逃せないポイントです。軽すぎる布団は底付き感があるため、適度な重さと保温性のバランスが取れたものを選びましょう。体格や好みの温度感に合わせて、ちょうど良い重さと暖かさの布団を見つけることが大切です。
洗濯可能かどうかの確認
洗濯のしやすさも考慮に入れましょう。ポリエステル布団には、家庭で洗濯できるものと、ドライクリーニングが必要なものがあります。洗濯表示をよく確認し、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことをおすすめします。
品質表示の確認
最後に、品質表示の確認も忘れずに。GFマークなどの品質表示があるものや、信頼できる店舗で購入することで、安心して使用できる布団を手に入れることができます。
これらの4つのポイントを押さえて、自分に最適なポリエステル布団を選んでみてください。じっくり比較して、理想の布団を見つけましょう。
ポリエステル布団に関するよくある質問
Q:天然素材と比べて、ポリエステル布団は乾きやすいですか?
もちろん干す環境によっても乾燥時間は異なりますが、一般的にポリエステルは吸湿性が低いため、天然素材の布団と比較して乾燥時間は短く済みます。
Q:ポリエステル布団は寝心地が悪いと聞きましたが本当ですか?
そんなことはありあません。ポリエステル布団にもさまざまな種類があり、夏場用のひんやりとした布団から、冬場の保温性に特化した布団など、シーズンによって寝心地を調整できる布団が多く販売されています。
ただし「吸湿性の高さ」といった観点では、やはり天然素材の布団が優れている点ではあるため、自分の求める寝心地によって、布団を選ぶのが良いでしょう。
Q:ポリエステル布団は耐久性がありますか?
ポリエステルは非常に耐久性に優れているため、洗濯などの直接的なダメージに強く、丸洗いが可能なのが特徴です。一方で「何年使用できるか?」といった布団の寿命的な観点では、約4〜6年程度で交換期といわれています。
Q: ポリエステル布団は保温性はどうですか?
ポリエステル布団は保温性が高く、冬場でも熱を逃さず温かい睡眠環境をつくり出すのに優れています。ポリエステル布団は、中綿の空気層が保温性につながるのですが、外側の繊維の部分は温度の影響を受けやすいため、最初の肌触りは、天然素材の布団と比較して「冷たい」と感じる方もいらっしゃいます。ポリエステル布団にも季節ごとにさまざまなラインナップがありますので、時期や保温性を踏まえて選ぶのが良いでしょう!
ポリエステル製の寝具で、
夏はサラサラ、冬は温かい睡眠環境を
ポリエステルは化繊特有のサラサラ感や保温性で、季節にあわせて過ごしやすい布団となってくれる特徴があります。また天然素材と比較しても丈夫で低価格なため、お気に入りの一枚を繰り返しキレイな状態で使用し続けられるのもポリエステル布団の特徴なのです。
当社では寝具の専門店として、夏場専用のサラサラ涼しい布団から、冬場の保温性を高める温かい布団まで幅広いポリエステル布団を取り揃えております。
また、当社の睡眠健康指導士による専門的なアドバイスと、お客様一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイド寝具もご提案しております。
岐阜県(岐阜市)でポリエステル布団のご購入を検討中なら、ぜひ当社にご相談ください!
睡眠の質を高める寝具の選び方について詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください!
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「話を聞いてみるだけ」でも歓迎しています。
この記事を書いた人
FineOne(ファインワン)店主 上級睡眠健康指導士
山下 結子
寝具に携わって25年以上、皆様の豊かな眠りをサポートするべく、日々研究を積み重ねています。
自分自身、共働きの三人の子どもの母として、疲れた時は寝る!悩みや心配事があっても寝たら気持ちが軽くなる!そんな「魔法の布団を創りたい!」と思いながら、毎日が少し豊かになる睡眠カウンセリングを心掛けています。